一厘 ichirin

手仕事による和雑貨と、ぬくもりのライフスタイル

ひと

一厘の思い。受け継ぐもの、伝えつづけたいもの。

一厘の思い。 秋田県由利本庄、東由利の里に「積層箸」の工場を訪ねた一厘チーム。 このチームのメンバーは、東京の十条を拠点とするタツミ産業・家庭用品部のスタッフ。タツミ産業は北海道から大阪まで支社を展開し、自社の物流センターも持つ包装業界の総…

図書館製本の真骨頂

16世紀のヨーロッパの書物をエルビーエスで復刻した本。デザイン性の高さに目を奪われる。 補修も仕事。 前段では図書館製本のうち「造本工程」を論文製本の例を用いて見てきた。 一方、長い年月を経て傷んだ完成本を補修したりリメイクする作業も図書館製本…

分業との決別。親子二代の挑戦(越前・土直漆器)後編

(写真:越前漆器の里・河和田の町なみ) 【・・前編からつづく・・>前編はこちら】 業務用漆器で国内80パーセントのシェアをもつ越前漆器の産地、福井県鯖江市河和田。 業務用に求められる耐久性とコストパフォーマンスを兼ね備えつつ、樹脂やウレタンの合…

山中の木地職人をたずねる〜中出博道さん

作り手の個性ではない。挽き出すのは、木の個性。 木地師は大きく分けて3つに分類される。 薄く削いだ板を巧みに曲げて加工する曲物師(まげものし)、釘を使わずに木材の加工と組み方によって箱物をつくる指物師(さしものし)。3つめが、椀といった丸物…

木が、動く。(人間国宝・川北良造)

「木はいつまでたっても生きているんです。だから動く。でもあまり動くと、工芸品には向きません。木にすれば動くのは本質的なことなのに、人間さまのつごうで動かないでほしい、と相反することを要求しているわけです。木に対して申し訳ないと思います」 (…

モノを売るのではなく技術を売る(石川県山中・株式会社たつみや)

「モノを売るのではなく技術を売る。ひいては山中の伝統技術を守っていく」 全国の生活雑貨店やスーパーのランチボックス・コーナーでもおなじみ、定番商品からユニークな商品まで、HAKOYAブランドで全国的に流通しているお弁当箱を製造しているのが、たつみ…