紅葉の由利本庄に、積層材の箸メーカーを訪ねて。
由利本庄は秋田県南部、日本海側に位置し、南北に酒田街道、東に本庄街道・矢島街道が貫き、古来から交通の要衝であった。平成の市町村大合併で生まれた由利本荘市の面積は、神奈川県の半分に相当し、秋田県下でも最大。
石沢川に沿って走る本庄街道をさかのぼること25km、市東部の東由利に至る。田園にかかった朝靄を晩秋の陽光が払いはじめると、墨絵のようだった里山に錦がさした。
大堤という溜池のわきを過ぎて少し山側に入ったところに、「積層材」を使った素晴らしい箸を開発・生産する株式会社トーホクさんの工場があった。
石沢川と本庄街道(国道107号)
近隣の田畑に農業用水を供給する大堤は今年の役目を終え、冬にむけて静かに紅葉を映し出していた。
株式会社トーホクさんの工場