一厘 ichirin

手仕事による和雑貨と、ぬくもりのライフスタイル

2014-07-16から1日間の記事一覧

図書館製本の工程

複数の本をまとめて締めるときに使う「金輪(かなわ)」。角板(つのいた)とセットで使う。 綴じる。 かがり綴じ(糸綴じ)は、8ページ程度にまとめた折丁(おりちょう)を一折りずつ糸で綴じ合わせ背固めする図書館製本の王道ともいえる製法。くり返され…

東工大のお膝元で。現代の製本師(東京都大田)

技術系・最高学府のある町で。 東急線大岡山駅を出ると、奇妙な造形の建築物が目に飛び込んでくる。門は開かれ、学生たちがのびやかに歩く明るいキャンパス。ここが技術・理工系の最高学府として日本のマサチューセッツ工科大学にも例えられる東京工業大学で…

貴族社会の製本師と、現代の製本師

屋敷住み込みの製本師。 かつてフランス・イギリスを中心に欧州には製本師と呼ばれる人たちがいた。 製本師が仕えたのはおもに貴族階級。屋敷に住みこみ、その職は子、孫へと代々、引き継がれる。 現代では製本という仕事は馴染みが薄い。本はどこでも手に入…