江戸時代の「構」に由来する共同出資の工場 〜材木買い付けから下地まで〜 (山中漆器)
山中漆器連合協同組合は、江戸時代の「構」組織に由来する漆器従事者の集まり。
木地産地として古くから名高い山中の伝統を守るために、今や個人単位では難しい木材の買い付け、ストック、乾燥、ブロック単位の切り出しまでを共同出資の工場で行なっている。
ブロック状の材料は、山中の木地職人たちに届けられ、そこから先の工程は職人ごとの持ち味と技術を駆使した手仕事に委ねられる。
ここでは地元の産地問屋さんでさえなかなか見る機会のない共同工場での工程を紹介。
全国から買い付けられた木材は工場の横の敷地に置かれている。買い付けは、めぼしい材木市までトラックで買い付けに行く。
やっぱり最初はチェーンソーなんですね。
木材を乾燥させるための真空乾燥機。
山中独特の輪切り状の「縦木どり」。材の中央部は使えないので材料効率が悪い反面、歪みに強く、精細な造形にむいた優秀な材料が得られる。
まずはおおよそのブロック状にカット。
これを機械にかけると、あれよあれよという間に・・。
つづいて、器の内側も同じ人が機械にかける。
器らしい形になってきた。これでこの工場での工程は終了。木地職人さんのもとへ届けられる。
最後の写真は休憩室。なんか、なごみますね〜。
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