一厘 ichirin

手仕事による和雑貨と、ぬくもりのライフスタイル

三大美林と天然ヒノキ専門店

日本の三大美林。

思い浮かぶのは、秋田スギや吉野スギぐらいだろうか。木曽ヒノキを挙げることができる人はなかなかの粋人といっていいだろう。

じつは三大美林には、天然の三大美林と、人工の三大美林とがある。

有名な吉野スギは人工の方だ。

一方、秋田スギは天然の三大美林。残るは青森のヒバ、そして木曽ヒノキである。

 

木曽ヒノキにも人工林はもちろんある。高級木材として活用する需要がある以上、天然だけに頼るのは限界がある。ましてや日本の三大美林ともなれば、おいそれと伐るわけにもいかない。

それでも天然の木曽ヒノキは流通している。

国道256沿いにある木曽檜木創は、天然ヒノキが売りの店。

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もとは旧道沿いにある建築用の材木屋さんとのこと。端材の有効活用も含めて、天然ヒノキのよさを知ってもらおうと国道沿いに店を開いた。店の建物もみごとなヒノキ材で、一歩、中に足を踏み入れれば、神聖なヒノキの香りでつま先まで浄化されそうな気分になる。

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商品企画で女の子向けのマイ箸置きを企画中の奥山は、やはり箸置きが気になる様子。

 

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国分がこの店で目をつけたのは、これ。

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曲げわっぱ。

秋田杉の曲げわっぱが有名だが、ヒノキのものもなかなか。

木材としてはスギよりヒノキの方が高級なのに、価格は安め。ブランド力のせいだろうか。

国分の目が光った。

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この店で私が気になったのはこれ。

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桧の端材の中でも、赤い節(赤節)だけを取り出したポプリ。

手に取ると、じっとりと油分が出ている。強い桧の香り。

800円。

端材のわりに安くはないが、ハイエース用に一袋を購入した。

市販の消臭剤や芳香剤は、どこか嘘くさい匂いが苦手だった。桧の香りが漂うクルマならば、まさに動く森林浴。

店のおばさんによると、匂いは半年は持つとのこと。匂いが弱くなったら霧吹きなどで湿らせてやると復活するという。

さて、半年間、桧風呂のようなハイエースになるか。

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